私達の生活の必需品として高価なものは、昔から「家と車とお墓」と言われ、やっとお墓を買ったという話は良く聞きますが、買ったというのは墓石のことであり、土地までは買った訳ではありません。
永代使用料という高いお金を払ったのに…と言いたくなりますが、お墓というものはあくまでも借地であり、永代使用料というものは、いつまでも借地料を払ってくれれば自分の土地として使えますよ、というだけのことであり、借り物の土地の上に自分が買った墓石が載っているというだけのことなんです。
そうです、お墓の土地の「所有者」は霊園、「使用者」はお墓を買った人なのです。ですから、土地の使用料である年間管理費が払えなくなったら立ち退きして墓じまいする必要があるのです。ここで言う年間管理費とは他には通路の補修や水道代、施設の管理などに使われます。
お墓を買ったからもう安心と思っていたら大間違い、後継者が居なくなったら使用料が払えません。お墓というものは、所詮こういうものなのです。