近年はお墓の後継者がいなくなってしまって墓じまいを考える人が増えて参りました。我が国の人口が減少しているのですから、当然の結果として出ている減少であり、本当は国としても対策が必要なのですが、人口減少に歯止めをかける対策もままならず、亡き人の面倒まで考えてくれる人は皆無に等しい状況です。
墓じまいを相談するにしても適切な人が中々居ないもので、お墓を無くしたら先祖が浮かばれないとか、バチが当たる、恨まれるなどの無責任な意見に惑わされた挙句の果てに、お寺で永代供養をすすめられ、数百万円の供養料を請求されたという方も実際におられるのです。
お墓のことやご先祖様のことで悩んだら、誰に聞けば良いかということですが、これはご先祖様に聞くのが一番ですが、ご先祖様は今現在生きていないのですから、死人に口無し、問いかけても何も答えてくれる訳ではありません。
しかし私達がお墓参りに行くのは、ご先祖様に会いにいっているのであって、ご先祖様と話をしたりするのが目的なのですから、後継者がいなくていずれ墓じまいを考えないといけないような場合には、常日頃からご先祖様とお墓についての対話を積み重ねておく必要があります。
対話と言っても心の中の対話ですから、中々簡単には出来ないものですが、真剣に思い、祈れば必ず通じるはずでございます。「どうしたらよいか分からずに困っています、何とかお力添えをお願い致します」と真剣に祈れば必ず通じるものでございます。
