栄枯盛衰とは、草木が栄えては枯れる様を表した言葉ですが、同じような意味の「栄えると枯れる」そして更に「盛んになると衰える」を2回繰り返すことにより、延々と繰り返されていることを示しています。
絶大な権力をふるっていた平家でも源氏に敗れて見る影も無くなってしまう…人の世は栄えては滅びるを繰り返していて、栄えている時には多くの人を従え、立派な家が建ち、調度品も贅の限りを尽くし、贅沢な服を着て、贅沢なものを食べ、たくさんのお金を持っていた人であっても、一度没落すると建物は崩壊し、草木が生え、誰からも見向きもされずに人目を避けてひっそりと暮らすのです。
誰でも人生の栄枯盛衰はあるもので、お墓はまさにその象徴です、ある意味家運が良くなるようにとの願いを込めて身の丈以上の立派なお墓を造ることもあるのですが、立派なお墓を建てていても、時を経て誰もお参りしなくなったら、却って惨めなことになってしまいます。
栄枯盛衰が自然の理だと分かっていても、人間というものは身の丈以上の立派なものを作ろうとする愚か者なのです。ある意味ご先祖様に対しても自然の理を説くことも墓じまいなのです。