子が親の片付けとは
親子というものは不思議なもので、子が小さい時には子供が散らかしたものは親が片付けをするものですが、親が亡くなった時には子が親の片付けをします。
子供は散らかすのが仕事
子供は散らかすのが仕事であり、親に叱られながらも片付けるということを覚えていくのです。
片付けとは散らかした物を元に戻したり整理整頓するだけではなくて、仕事上の不始末などを元に戻したり改善するなども含まれますので、成長して大人になってからでも例えば仕事で大きな失敗をしたり、家庭がうまくいかなくなった場合などには親に後片付けしてもらった経験がある方も多いことと思います。
親というものは因果なもので我が子が犯した過ちに対して、放っておけば良いのに、どうしても庇ってしまうのは親子の血縁のなせる業なのかもしれません。
親の片付け
そんな迷惑を掛けっぱなしの親であっても、歳を取ってしまい、介護が必要になれば今度は子が親の片付けをするようになり、命尽きた後のお片付けも子の仕事となります。
墓じまいをしていますと、それぞれの家庭の人生が凝縮された思いが籠っていることに気が付きます。
笑い声や話す声、泣いたり悲しんだりの声も聞こえるようです。
壊して良いものだろうかいう気持ちになることもありますが、思い出というものは、同じ思い出を共有する者が居るからこそ思い出なのであって、共有する者が誰も居なくなってしまった思い出は消えて無くなるのが大宇宙の掟なのです。
こういった思いを綺麗に片付けて差し上げる人も必要なのではないかと思います。