隣の墓の草が伸びてきた!

お墓のススキ

隣のお墓の人に最近会わないと思ったら、次第に草が生えてきてこちらに迫ってくるようになりましたが、このような時にはどうしたら良いのでしょうか。

まずは管理事務所に連絡

霊園管理事務所のイラスト

霊園の中の個々の区画に関しては永代使用料を払って使用権を獲得した使用者が清掃や補修などの管理をするものであり、霊園が管理するのは通路や共用の広場、駐車場、管理事務所などの部分であり、個々の区画についての管理はしないことになっています。

つまり個々の区画内で草木が生えたり、ゴミが溜まっていても使用者に対して注意をすることは出来ますが、勝手に草木の剪定をするようなことは出来ないのです。

これは草が生えて困っている隣の墓の使用者についても同じことが当てはまり、隣の墓から草木が伸びてきたからと勝手に選定することは出来ません。

こういう時には管理事務所に草木が自分の墓の中にまで伸びてきている旨連絡すれば、隣の墓の使用者に連絡して早急なる対応を依頼してくれるのです。

自分で剪定しても良いですか?

困った顔のイラスト

たとえ隣の墓から草木が自分のお墓の中に伸びてきたとしても、自分で剪定しないようにしましょう。

隣の使用者が現状に気が付くことが大切なのであって、こちらが困るようなことがあっても、向こうは別に何とも思っていないのかもしれないのです。

そしてこちらの手間で剪定するようなことが当たり前になってしまうと、隣の使用者は益々何もしなくなってしまうのです。

隣のお墓に眠っている亡き人の立場でも、やはり然るべき人がお墓参りに来てくれて管理もしてくれるのが一番の供養であり、関係の無い人が憐れんでくれて手間をかけてくれる親切は長続きしないことであり、本来の供養ではないのです。

管理事務所の判断に任せる

委任状のイラスト

霊園内の様子を定期的に見回りして、異常があれば速やかに対応することは管理事務所としての大切な仕事であり、その費用は全ての使用者から徴収した年間管理費から賄われているのです。

霊園内の使用者同士のトラブルに対応するのも管理事務所としての仕事ですから、こういったトラブルに対して個人的に対応するのではなく霊園管理事務所に報告して後は霊園管理事務所の判断に任せましょう。

一軒家で暮らしていても隣の敷地から木の枝が伸びてきて、それを強く非難したり、勝手に切ったりなどで取り返しのつかないトラブルに発展することがあるのです。

隣のお墓の方は、おそらく何らかの理由でお墓参りに行くことが出来なくなったのでしょうし、場合によっては墓じまいの準備をしているのかもしれないのですから、怒りに任せた対応をするのではなく、冷静なる対応が望ましいのです。

日常的に霊園管理事務所の管理人の人と親しくしていればどんなことでも気軽に言うことが出来るので、日頃のお付き合いが大切です。