5月8日お焚き上げ

お焚き上げ供養

2022年5月8日午後1時より高野山真言宗やすらか庵にてお焚き上げ供養を厳修致しました。

白木位牌や遺影など

NPO法人やすらか庵では墓じまい散骨粉骨などの御利用の方に、無料の特典としての白木位牌や遺影などのお焚き上げサービスを行っていますので、今年度前半期に御利用された方からお預かりしていた供養品をお焚き上げ致しました。

この行事は高野山真言宗やすらか庵で行われている年二回の恒例行事でありますが、NPO法人やすらか庵との共同企画ということで実施しています。

墓じまいや散骨などはある意味亡き人のお片付けとも言えますが、この世に残した物を綺麗にお片付けさせて頂くことでもあります。

白木の位牌や遺影は葬儀の時に使われたもので、いつまでも使う物ではありませんので、四十九日を過ぎたら片付ける必要があります。

穏やかな天候でした

お焚き上げ開式

当日は穏やかな天候で風もほとんど無く、絶好のお焚き上げ日和でした。

またゴールデンウィーク最終日で日曜日、更には5月第二日曜日の母の日と重なることもあってか、多くの人が参加されました。

天に届ける

天に届けるお焚き上げ

お焚き上げの醍醐味は天に届ける事であり、供養というものは亡き人に供物を届けて差し上げることです。

私達の気持ちが亡き人に届くとすれば、それはとても素晴らしいことであり、亡き人から頂いた御縁や御恩に対して感謝の気持ちを届けることが供養なのかもしれません。

物が目の前から無くなってしまうことは寂しいことですが、気持ちとして天に昇って行ったことで、物としての機能が果たせたのです。

感謝の気持ちで

もし自分が最後の後継者になってしまったら、お墓を片付けることはとても面倒なことかもしれません。

先祖が勝手に作った墓だから…

親が勝手に産んだのだから…

このような気持ちで生きていくことは亡き人に対する恨みの気持ちとなり、恨みの気持ちを持ち続ければ自らの運命は不幸にしかなりません。

私達が今ここに人として存在しているということ自体が、長い宇宙の歴史から見ても類稀なことであり、果てしなく長い魂の旅の中で今ここに居ることが出来るという偶然の産物の真の姿が見えた時に、もう只ひたすらに感謝の気持ちしか無いことに気が付くのです。

墓じまいする時でも感謝の気持ちでしましょう。

散骨する時も感謝の気持ちで行いましょう。

感謝の気持ちを持つことで、私達は最後に何を為すべきかが分ってくるのです。