新年の墓じまい

墓じまい-多磨霊園

お墓を新しく作ることはとても目出度いことですが、お墓を撤去する墓じまいは喜ぶべき事ではありません、新年早々墓じまいとは縁起が悪そうですが、新年の墓じまいは何時から始めたら良いでしょうか。

墓じまいは縁起が悪い?

お墓を新しく作ることはとても縁起が良いということで、特に誰も亡くなった人が居ないのにお墓を作ると長生き出来ると言われていたものです。

それに対して墓じまいはお墓を解体撤去することですし、そもそも後継者が居ないから墓じまいするのですから、家は無くなるお墓も無くなるということで縁起が悪い事だと思われがちです。

墓じまいは片付けです

年末になったら家中あらゆる場所を大掃除をして新しい年を迎える準備をするように、墓じまいも大掃除と同じで綺麗に片付けて次なる準備をするのです。

次なる準備とは自分の最後のことであり、やがて必ずやってくる死の準備です。

どうしても最後の片付けは自分では出来ない部分がありますが、それでも最後には周囲の人になるべく迷惑が掛からぬよう、そして綺麗に片付けた状態で最期の時を迎えるために、墓じまいが必要なのです。

墓じまいが縁起が悪いなどと考えていてはいけません。

新年は松の内が開けてから

新年の墓じまいは三が日はもちろんのこと、石材店にしても7日ぐらいまでは休みなので、大体の目安としては初の内が過ぎて正月気分が抜けてからということになります。

新年早々、多磨霊園にて墓じまいです。とても大きなお墓で、カロートの蓋を開けますと、階段があって降りていくようになっていました。

石材の量がとても多く、カロートや外柵を撤去するのも大変でしたが、基礎部分に河原石が大量に埋設してありましたので、それを手作業で取り除くのが一番大変だったかもしれません。

大きなお墓を造ってたくさんのお遺骨が入るようにと大きな納骨室を造っても、家が末代まで延々と続くということは無理な時代になって参りました。

最後にご先祖様にお断りを入れてありがとうの感謝の気持ちを手向けさせて頂きました。