~どこにでもある「先祖代々の墓」が今確実に減少している~
最近はあまり見かけなくなった「先祖代々の墓」ですが、
地方に行けばまだ多く見かけます。
大抵は相当前に作られた大きなお墓で、
先祖代々之墓、あるいは〇〇家先祖代々之墓という書き方をしています。
先祖代々の墓を作ったご先祖様は、これまでも先祖が代々続いてきたので、
その先の子孫も代々続くとの願いを込めて作られたことでしょう。
地方の農村部では何代も続いている大きな家が今でもありますが、
都市部ではマンション住まいの方が多く、家族で生活していても、
子供が成人したら別の場所に住居を構えることが普通です。
また、持ち家を持ったにしても同様で、
大抵は1代限りの家となってしまうのです。
このような現状では、たとえお墓を買ったにしても、
家と同じように1代限りのお墓になってしまうことが多く、
せっかく建立しても墓じまいという事態になってしまうのです。
一昔前まではどこにでもあった「先祖代々の墓」は、
今の時代、絶滅の危機に瀕しているのです。
これからの時代、お墓を検討するのであれば、
家はいつまでもは続かないもの、という前提条件で探さないといけません。
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