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お墓の中に誰か分からない遺骨が入っていた
身内の人を納骨した時にお墓の蓋を開けてみたら、誰か分からない人の遺骨が入っていたらどうしたら良いでしょうか。
不明の遺骨
古いお墓によくあることですが、墓じまいの時にお墓の蓋を開けてみますと、身に覚えのない遺骨が入っているということがあります。
一昔前でしたら事業をしている方が、亡くなった身寄りの無い従業員の遺骨を自分のお墓にいれてあげたり、水難で流れて来た遺体を火葬して遺骨をお墓に入れてあげたりなどの話をよく聞きます。
また故人様の愛人が何らかの理由で早く亡くなっていて、遺骨の引き取り手が無かったから納骨したということもあり、そういった事情は誰にもしらされていなかったりするものです。
こういったことは全て善意での納骨なのですが、そういった事情を知らない子孫の者にとっては謎の遺骨ということになります。
水子の場合
故人夫婦がまだ若い時に生まれた子が水子になってしまったので、悲しみをいつまでも残したくないという気持ちから、墓誌に刻まずに納骨したということもあります。
ペットの場合
故人の納骨の時に愛犬の遺骨を一緒に入れたことを忘れてしまったということもありますので、ペットの場合には遺骨の形が明らかに人間とは違いますので、骨壺の蓋を開けてみたら分かります。
犯罪の場合
また場合によっては遺骨の処分に困って勝手に人の墓に入れたり、訳ありの人の遺骨を無断で納骨したりということもあり、こういう場合には警察と役所に相談するべきなのですが、相談したところで何の解決策も示してくれないのが実情です。
分からない人の遺骨が入っていたと思うと気持ちが悪いことなのですが、分からない人だからと言って粗末にしてしまえば、後が怖いと思うのものです。
誰の遺骨か調べる方法
骨壺の中の遺骨が誰の遺骨か調べる前にお墓が誰かによって勝手に開けられた様子が無いか、カロートの中の骨壺が動かされた形跡が無いかなどもよく見て下さい。
もし誰かが勝手に入れるようなことをすれば、かなり荒っぽい入れ方をしているはずです。
骨壺の中の遺骨が誰の遺骨か調べる方法として、まず骨壺の表面や蓋、或いは蓋の裏に何か書いていないか調べてみましょう。
次に骨壺の蓋を開けてみて、遺骨が大人の骨か子供の骨かを調べ、入れ歯や眼鏡などが入っていないかなども見てみます。
誰の遺骨か分からなかった場合
NPO法人やすらか庵ではこういった相談をたくさん受けますが、お墓の所有者の方に依頼主になって頂いて自然葬供養ということでお受けさせて頂いております。
訳があったという事でしょうけれど、粗末にすることが出来ないのがお遺骨です。
誰かが勝手に納骨したとしたら、どちらかと言えば被害者の立場ですが、自分の家の庭にゴミが捨てられたからと言って、そのゴミをまた別の家に捨てるようなことはしていけません。
最後にまとめ
お墓の蓋を開けたら知らない人の遺骨が入っていたということは古今東西よくある話で、皆が集まって勝手な想像を言いだしたら、ますます分からなくなってしまうものです。
他人のお墓に勝手に遺骨を入れるということは犯罪であり、実際はそのようなことはとても稀なことで、むしろ何かしらの人には言えない訳ありの事実があったりするものです。
そういう時にはNPO法人やすらか庵に頼めば丁寧に扱ってくれます。
まだまだあります墓じまいに関する質疑応答