遺骨とお墓
火葬が済んで持ち帰ったお遺骨は、お墓にいれなければならないという決まりはありません。何十年でもお家にお祀りしていても法的には全く問題ありません。
埋葬とは
家に安置している骨壺に入った遺骨をお墓に納骨することを埋葬と言い、埋葬場所として決められた場所にしか埋葬できません。
墓地に埋葬するには火葬場で発行してもらった埋葬許可証が必要です。
改葬とは
一旦墓地に埋葬された遺骨に引っ越しの必要が出てきた時には改装の手続きが必要になります。
改葬とは現在の埋葬場所から新しい埋葬場所に遺骨を移すことで、改葬許可申請の手続きが必要になります。
遺骨をお墓に入れるタイミング
亡き人の火葬が済んで自宅に安置していた遺骨は、やがて四十九日の法要が済むと同時にお墓に納骨しますので、四十九日までにお墓の墓誌に戒名や没年月日などの故人の情報を彫っておく必要があります。
既にお墓がある人は四十日で納骨することが出来ますが、お墓の無い場合には一周忌或いは三回忌などの法要に合わせてお墓を準備しておいて、法要の後に納骨するようにします。
お墓の目途が立たない場合には自宅に遺骨を安置し続けることになるのです。
遺骨の自宅安置は合法
通例では亡き人のお遺骨は四十九日まで家の祭壇にお祀りしてから四十九日の法要が済んだ時点で、お墓に納骨します。
お墓の無い人にとってはお墓を買うということは金額的なことや、後継者が自分の墓をお参りしてくれるかどうかのことを考えると、なかなか手が出ません。
急いでお墓を買って納骨してしまうと、万一の墓じまいの時に取り出すのに面倒になったりしますので、家に安置しておいてゆっくりと考えた方が得策です。
お墓に納骨しますと埋葬行為になりますので、以後はお墓の引っ越しである「改葬」しか出来なくなりますのでご注意ください。
合葬墓或いは合同祀タイプの墓地も出てきましたが、他人と一緒に埋葬されることに抵抗を感じる方もおられます。また、お墓があっても入りたくない人や入れない人もいるものです。
今現在お墓がある人でも、後継者がいなければ、いずれ墓じまいということになりますので、急いで納骨する必要はありませんが、せっかくお墓があるのだから、一度は納骨して差し上げてから後で墓じまいをという考え方もあります。
火葬後のお遺骨はもちろんそのままご自宅にお祀りしても構いませんが、どうしてもそのままでは威圧感を感じてしまうものです。
粉骨すれば容量が小さくなりますので、小さな容器に入れてお祀りするという方法もあります。
しかし、たとえ粉骨してもいつかは何とかしなければいけないことに変わりはありません。
散骨という方法が最近では一般的になりましたので、検討してください。
まだまだありますお墓に関する質疑応答