お墓の納骨室に散骨して構いませんか
お墓の納骨室の中にはご先祖の遺骨が入った骨壷が納められていますが、地方によっては布袋に遺骨を入れたものを納めたり、骨壷から遺骨を出してから納めますが、粉骨した遺骨を散骨しても問題ありません。
お墓の本来の姿
お墓の本来の姿として遺骨が自然に還る場所であるが故に、遺骨を埋葬する場所として国から許可を得ているのですから、遺骨を土に還すという意味では主に東北地方で行われているカロートの中に遺骨を骨箱から出して撒くということが最も理想に近い姿なのです。
因みに東北地方で遺骨をお墓のカロートの中に撒くことを散骨と言うことがあります。
遺骨をカロートの中に撒く時には誰の遺骨という区別なく、既に撒かれた遺骨があればその上に撒く訳ですから、いろんな人の遺骨が混ざってしまうことになりますが、そのようなことは一切気にすることはありません。
一族の者の骨は皆同じだという考えなのです。
現代のお墓
しかしながら大部分の地域では遺骨が納められた骨壺をそのまま納骨することが埋葬ということになってしまっているために、本来の土の中に埋めるという埋葬の意義ではなくて、骨壺を安置する保管庫としてのお墓になっています。
コンクリートで出来た納骨室の中に棚を作って遺骨を入れた骨壺を安置し続ける訳ですから、これでは永遠に遺骨が土に還ることはありません。
遺骨が土に還ることなく何時までも骨壺に入れて大切に保管し続けても、必ず何時かは後継者の人が居なくなり、お墓参りする人も無く、無縁仏になってしまうのです。
土に還るためには
お墓のカロートの中に散骨した遺骨が、完全に土に還るためにはカロートの中に撒くよりは土の中に埋葬した方が時間的に短縮され、更には遺骨を粉骨すれば更に短縮されます。
土の性質にもよりますが、関東地方では土葬で埋葬された方の遺骨が100年経過してもまだ残っていることがあることを考えますと、粉骨してさらに土を被せるまたは土の中に埋めることをおすすめします。
カロートの下地が土であることが絶対条件であり、現代的なお墓のカロートはお墓の強度を持たせるために大抵が下もコンクリートになっているのです。
また下地が砂であっても砂を取ってしまえばほとんどのお墓の下地がコンクリートになっています。
納骨室に骨壷がこれ以上入らなくなった時には
をご覧になってみてください
尚、厳密に言えばお墓の納骨室の中に散骨することは「埋葬行為」になりますので、埋葬許可証が必要です
まだまだありますお墓に関する質疑応答