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骨壺に水が溜まる理由
墓じまいの時にお墓の中から遺骨を取り出しますが、お墓のカロートの中の骨壺には必ず水が入っていますが、その理由とは。
骨壺を持った時に重たいと感じたら
お墓の蓋を開けてカロートから遺骨を取り出す時に、石の塊が入っているような感じで異様に重たい時がありますが、こういう時には骨壺の中に満タンの水が入っているのです。
関東サイズの大人用の骨壺は7寸と言いまして、直径が約21cmありますが、中に入っている遺骨の入り具合にもよりますが、多い時には約5リットル程度の水が入っている事があります。
骨は水より重くて沈みますから、遺骨は水没しているという感じなのです。
短期間でも水が溜まる
お墓の中に納骨してからわずか数か月でも水分が含まれていて、骨壺の蓋を開けると必ず水滴が付いています。
数十年も経てば骨壺の中には水が満タンということもあるのです。
水が溜まる理由
骨壺の中に水が溜まる理由ですが、お墓の中の納骨室(カロート)と言われる部分は、常に日が当たることなくじめじめとした湿度の高い状態であることに起因します。
お墓の立地条件も関係
水気の多い土地では湿気がさらに強くなり、お墓の蓋を開けた時に蓋石の裏やカロートの天井面に水分が付着していて、ぽたぽたと落ちていることがあります。
窪地や湿地帯、田んぼの中、地下水の通り道の近くなどのお墓では湿気と言うよりは、カロートの中に水が溜まっていることもあるのです。
このような場所では大雨が降ればカロートの中に水が溜まり、骨壺がぷかぷかと浮いているというようなこともあるのです。
水滴が溜まった結果として
お墓の立地条件もありますが、何処の場所であれお墓の中の環境が湿気の多いことに変わりはありません。
骨壺には蓋がされているものの、少しのすき間があり、そのすき間から湿度の高い空気が流れ込み、納骨室の朝晩の温度差によって骨壺の内壁に水滴が付着し、長い年月をかけて水が増えていくのです。
皆さんよく、大雨が降った時に水が流れ込んだのだろうか、などと言われますが、必ずしもそうではありません。
納骨室の蓋を開けた時に、その蓋の石に水滴が付いていたりしますので、納骨室の中の環境がいかに湿度の高いものであるかが分かります。
必ず水抜きを
自分は泳げないから海の散骨は嫌だと言っていた人であっても骨壺の中で水没していたらお気の毒さまです。
早く水を抜いて楽にして差し上げましょう…骨壺の水抜きの仕方
骨壺に水が溜まらないようにするには
骨壺の中に水が溜まらないようにする方法はいくつかあります。
水が溜まらない骨壺
この骨壺は底の中央に小さな水抜きの穴が開いていて、水が溜まらないようになっています。
とても良いアイデアで、この骨壺を使えば絶対に水が溜まるようなことはありませんが、欠点があります。
- 遺骨の粉がこぼれる事
- 何処にでも売っていない事
です。
骨壺に水が溜まることを知っている人なんて、そんなには居ませんし、骨壺に水が溜まっても私達の生活に支障が出ることは無いからです。
骨壺のすき間をビニールテープでふさぐ
骨壺の本体と蓋との継ぎ目から少しずつ湿気を帯びた空気が入ることがそもそもの原因ですので、すき間を失くしてしまえばかなり効果があります。
骨壺の本体と蓋の継ぎ目の所を電気材料用のビニール絶縁テープで一周か二周程度ぐるっと巻いておけば、完ぺきではありませんが、かなり効果があります。
まだまだあります墓じまいに関する質疑応答