蓮の花

やすらか庵ではNPO法人として後継者のいない方の終活支援として、

葬儀や火葬、散骨や樹木葬、

場合によっては最終的な身の回りのお片付けまで請け負うことで、

誰にも迷惑をかけることなく、尊厳ある最期を迎えることが出来るよう、

死後事務委任契約もしていますが、今年の2月に契約されたTさん、

これから自殺するというメールが25日付でNPO宛に届いたので、

すぐに警察に届け出に行きました。

本当は守秘義務があるのですが、

事が事だけに、契約した内容などは全部警察に話しました。

すぐに所轄の警察署が住んでいる所に向かってくれ、

私も仕事を放り出してすぐに向かいました。

これまでの経過を思い浮かべると、

契約自体が計画的だったことが分かります。

自殺の後始末のためにNPOに頼んだと思うと、とても悔しい、

そういうつもりであれば最初からお断りするのですが。

見抜けなかった私もいけないと痛感いたします。

もっと人間を磨かないと真の姿が見えてこない…

案の定、住んでいた所は綺麗に引き払われていて、

どこに転出したか分かりませんし、

NPO宛に自分の荷物を処分して欲しいとTさんの荷物が届きました。

全く自分勝手な行動で、とても残念です。

自殺は今の世界の苦しみからは逃れられるかもしれませんが、

最悪の罪として、永遠の苦しみを受けてしまいます。

永遠に苦しみ続けるということは、痛くて、辛くて、苦しい、

全くやすらぎの無い世界で苦しみ続け、誰も助けてくれる人はいません。

絶対に自殺はいけません。

私もどうしてあげることも出来ない、ただ生きてくれていることを祈るのみです。

本人がこれを見ててくれることは無いであろうけれど、

まだ生きているのなら、この思いが伝わって欲しいと願います。

私もとても苦しい、自分も苦しいであろうけれど、

人まで巻き添えにして苦しめているのです、

放っといてくれと言われても、そうはいかないのです。