親より先に子供が亡くなることは不幸なことで、親の立場としては悔やんでも悔やみきれない気持ちを持ち続けることになるものです。生きていたら今頃は・・・などと考えてしまうのは子供に対する愛情の表れですが、亡くなってしまった命は決して帰ってくることはありません。忘れようと思っても忘れられないのが現実ですが、小さな骨壷を目の前にすると悲しくなるばかりです。お墓のある場合は四十九日を済ませたら納骨しますが、お墓が無い場合には、思い切って散骨するのもいいかもしれません。前向きに進み始める第一歩として、大自然より頂いた体を大自然にお還しするのです。決して忘れてしまうことではありません。悲しみ続けることが故人にとっても同じ悲しみとなり、悲しみの連鎖の中に引きずり込まれてしまうのです。亡くなった子供のためにも新しい第一歩を踏み出すことが必要なのです。

子供の散骨