散骨をされる方には大別して2通りのタイプがあります。まずはやむを得ず散骨を選択するタイプで、跡取りの無い方や、家出した家族が長い年月を経た後に亡くなって警察から連絡を受けた場合など、お墓に入れない何かしらの理由があります。次のタイプとしては、入るべきお墓があるのに散骨を希望する場合です。葬儀のあり方に疑問を感じたり、無神論として死んだら何も残らないから、何もこだわる必要はないというしっかりとした考え方を持った方もおられます。最近の動向を見てみると、散骨は特別な葬送ではなくて、普通の葬送になってきたような気がします。特に都会では墓離れが進んでいて、散骨が身近な葬送になりました。しかし散骨をされた方は、ずいぶんと悩んでから実践された方が多いようです。私はたくさんの方から散骨のご相談を受けますが、皆さん、もっと早く相談すればよかったと言われます。悩むのも供養の心ですが、いつまでも悩み続けるのは苦痛になってしまいます。
散骨を検討されている方へ
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