相模湾は外洋であり、沖に出ればいきなり水深が深くなります。大気の条件が良ければ、このように遠くに富士山が望めます。
水平線の向こうは、果てしなく続く青い海であり、古の時代からこの水平線の向こうには死後の世界の楽園があると信じられてきました。
今の時代は地球が丸いということは皆が知っている事実ですが、その昔はどこまでも海が広がっていて、その果てしない向こうにある世界が死後の世界なのです。我々が普通には決して行くことのできない世界だからこそ神聖な世界であり、しかしこの海で間違いなく繋がっている死者の世界がニライカナイ信仰なのです。
散骨をニライカナイへの旅立ちと思えばとても神秘的であります。海辺に立ち、水平線の向こうを見つめていると、亡き人の姿が浮かんで来る、海の向こうの空の上から見守ってくれている、そういう散骨でありたいものです。