散骨される方の理由は人それぞれですが、故人様が希望していたということが最も多く、多少は反対する人がいても、故人の意思なのだから、それを叶えてあげたいということで実施されるようです。これは通常の家族関係が保たれている場合で、生前中に家族と話し合いをするような良好な関係だから成り立つことですが、故人が家族と絶縁状態であったり、多額の借金を残していたりすると、遺骨を引き取る人が無くて、結果的に散骨ということになってしまいます。気持ち的には、「遺骨なんて捨ててしまえ」ということを思っているのかもしれませんが、しかし散骨は遺骨を捨てることではありません。散骨は葬送の目的があって始めて散骨と成りうるのです。葬送とは、故人に感謝しつつ、あの世に送り届ける儀式です。葬送の目的を持つことはとても大切なことなのです。
散骨は葬送の儀式、遺骨を捨てることではありません
- 更新日:
- 公開日: