やすらか庵
事務所 手元供養品制作 藤波辰爾氏と対談
粉骨室 葬祭殿 やすらかの森
ようこそ来てくださってありがとうございました、ご縁に感謝いたします。ご縁というものは不思議なもので、自ら作り出すものではなく、与えられるものでございます。
葬儀のやり方は、近年になって自然葬や音楽葬・宇宙葬などの、新しい方法が出てきましたが、やはり旧来の方法が主体で、遺族・親族の方も、多少の疑問を感じながらも、やはり事が突然のことだけに、選択している間もなく、準備されたエスカレータに乗って流されていってしまうものなのです。
エスカレータを降りてみるとそこには故人の遺骨が残されていて、都会に住むものにとっては、遺骨を納める霊園を探すにも、遠距離であったり高額であったりで、なかなか手が出ないのが現状です。何とかしないと、とは思いながらも遺骨と共に生活する「家庭霊園」が増えていくのは、しかたのないことかもしれません。
さらに少子高齢化や核家族化の進行はとどまることを知らず、自分の代で家が絶えてしまう立場になってしまうと、たとえ遺骨を霊園に納めたとしても、無縁墓地になってしまうのです。お墓の問題は、今生きている誰もが必ず直面する課題なのです。
やすらか庵は開設以来10年目を迎えますが、当初は散骨に対する世の中の意識はまだ低く散骨は一部の有名人がするもので、一般の方が散骨することは違法であるとさえ言う方がおられましたが、いざ我が身の立場となってお墓の問題を考えた場合に、理想的な方法として散骨を選択する方が増えてきている現状から、最近では葬送の一つの選択肢として定着してきたと思います。
そのような時代の流れを感じつつ、散骨を利用された方々の声を聞きながら、やすらか庵では散骨をもっと身近に、そして気軽に利用して頂けるよう、環境整備を進めて参りました。
残された遺骨をどうしたらいいか、という問題に真剣に取り組み、その解決法を示し、さらには皆様の日々の安心した生活のために、お役に立ちたいと思っております。