台風15号被害

地球規模の気候変動による自然災害は毎年各地に想定外の被害をもたらし、これまでの常識では対応できないレベルにまで到達しています。

やすらか庵の周辺でも倒木や電柱の倒壊が数多くありました。

例えば電柱は風速40メートルに耐える設計がされており、設置にしても標準的な電柱は長さが約8メートル、全長の6分の1を地中に埋設して設置され、設置間隔は30メートルが目安とされ、管内に600万柱を設置している東京電力ではこれまでに暴風が直接の原因で倒れたことは無いとのことでした。

風速40メートルに耐えるようになっているということは、実際はプラスαの風にも耐えられるはずです。

しかし今回の台風15号は千葉市で最大57.5メートル(午前4時28分)が観測されていますので、完全に想定外の風が吹き続け、千葉市では約2千本の電柱が倒壊しており、このような災害が実際に来たことを思えば電柱の強度の見直しも必要です。

台風通過から1週間が経ち、未だ約10万軒が停電の状況ですが、電気の無い生活というものは不便なもので、特に夜などは心まで暗くなってしまいます。

災害に対する備えはもちろん必要ですが、私達は日常の生活の中で文明の利を享受する代わりに、自然に対する最大限の配慮を求められているような気がいたします。