墓じまいの落とし穴

最近の葬祭業界は葬祭の中身が完全にスーパーの商品化されて、

価格ばかりが強調されています。

同じ商品を選ぶのなら、私も価格ドットコムのようなサイトを使いますが、

葬祭もお金を払うという意味では商品なのですが、

亡き人をあの世に送る、亡き人に満足してもらう、という

葬祭としての本来の目的を抜いた商品化としての価格競争のようです。

墓じまいにしてもしかり、5年ほど前までは検索しても

ほとんど出てこなかったものが、

マスコミが一斉に墓じまい特集をするようになると、

今まで見向きもしなかった者が一斉に押し寄せて、

あっという間にスーパーの商品のようになってしまいました。

葬祭関係に限らず全てのことに言えるのですが、

私は〇〇円~という表現をしている所は見に行かない主義です、

その理由は、表示している最低価格は、

ほとんどの場合が、必要とされている要求に当てはまらないからなのです。

最低価格を表示してみて、とりあえず来てもらおう的な客寄せ商法は

違法ではありませんが、選ぶ方が賢い選択をすれば済むことなのです。

自分では出来ないことを人に頼む場合には、良い知恵を持つ必要があります。

それと共に、サービスを提供する側も、正直であるべきです。

特に葬祭というものは、亡き人を相手にしているのですから、

誠心誠意やらないと、最終的には亡き人をかえって

無縁にしてしまうようなものです。