お墓参りと幸せ

お墓参り

お墓というものは本来、後継者が維持管理して、家を継いでいる家族の者が代々入るものであり、「○○家之墓」と彫ってあるのは家としての墓であり、家の者が子々孫々まで続くことが幸せの基準にっなているのです。

墓じまいは不幸?

墓じまいという言葉が誰でも知っている普通の言葉になってしまい、ある意味もうお墓は要らないというように解釈しているかもしれませんが、本来は後継者のいない人がやむを得ずお墓を片付けることであり、喜ばしいことではなくて、残念なことなのです。

しかしながら後継者の居なくなったお墓はそのままにしておけば確実に無縁墓になってしまいますので、御先祖様を無縁仏にしてしまうことが最大の不幸ですから、そうならないようにする墓じまいは思いやりのある心遣いと言えます。

子孫繁栄は幸せ

お墓参りの光景が続くということは、その家が繁栄している証であり、昔から家内安全と子孫繁栄は誰もが願うことであり、家族の者が病気や災難が無くて平和に暮らせることと、子供や孫が増えていき、家が賑やかになることは皆の共通の夢なのです。

家というものが何時までも続くことで自分の血を分けた子孫の者がこの世に居続けるので、ある意味自分の為しえなかったことや完成できなかったことを子孫の者が引き継いでくれることは幸せなことです。

そして子孫の者が幸せに暮らしているということ自体が先祖にとっての幸せであり、生きている者の幸せは先祖の幸せでもあるのです。

お墓参りは幸せ

そういう意味では、今現在、お墓参りに行けるという人は幸せです。もしかして自分が最後の後継者という方もおられるかもしれませんが、それでもまだお墓を片付けることなく、お参り出来るということ自体、幸せなことなのです。

その幸せを感謝する対象は、もちろんご先祖様です。「お墓参り出来てありがとうございます」という気持ちでお墓参りすれば、とても気持ちの良いことなのです。