感謝の墓じまい

1つのお墓にも歴史があり、造った人、そしてお参りした人、お墓に入った人の気持ちがあり、何十年分もの思いが籠っている場所なのです。

悩み苦しんでいる時には亡き人から力を頂き、結婚した時、そして子供が出来た時とお墓のご先祖様に報告に行き、良いことがあっても悪いことがあっても、体が苦しくても参り続けたお墓に終止符を打つことは辛いことでもあります。

墓じまいでお墓を無くしてしまうということは、そういった思い出を全て無くしてしまうのではなくて、自分の心の中に留めておくことをしなければなりません。

お墓という形がある時にはその形に頼れば良いのですが、形が無い時には心の中で形を作り出すことをしなければいけません。只ひたすらに有難う御座いましたの感謝の気持ちを持っていれば、心の中のお墓は在り続けます。