お墓の土地は自分の物でない

自宅からそんなに近くはなくて小さいけれど、

やっと買った念願の墓地の一区画、これでやっと自分のお墓が買えたと

安心し、どんなお墓を建てようかと夢がふくらみます。

お墓

しかしお墓というものは不思議な仕組みで、お墓の石は自分の物でも

お墓の土地は自分の物ではないのです。

お墓を購入する時には基本的に土地の使用権と墓石を買っている訳で、

お墓を買った人は土地も墓石も全部が自分の物になったような気がしますが、

実は墓石は自分の物であっても、土地は自分の物ではありません。

お墓を契約する際に必要な費用は「永代使用料」と年間管理費で、

永代使用料とは、永代に亘ってお墓の土地を使用できる権利のことで、

決して自分名義の土地になったわけではないのです。

借地権と同じことで、契約料を支払った上に、年間管理費を

払い続けることになります。

年間管理費を払っている間はあたかも自分の土地のように使えますが、

年間管理費の支払いが3年間滞ると、没収される仕組みなのです。

無縁仏の簡略化

平成11年3月に改正された「墓地、埋葬等に関する法律」では、

墓地の使用者が死亡、あるいは管理料未払いのまま3年間放置した場合、

「無縁墳墓に関する権利を有する者に対し、1年以内に申し出るべき旨を官報に掲載し、

かつ無縁墳墓等の見易い場所に設置された立札に1年間掲示して公告し、

その期間中にその申し出がなかった旨を記載した書面」を当該役所に提出すれば

無縁墓地を整理することができるようになりました。

無縁仏のお知らせ

従来は、墓地使用者と死亡者の本籍地、住所地の市町村長に照会し、

回答を得ること、また、2種以上の新聞に3回以上公告を出し、

申し出がなければ処理することができるというシステムでしたので、

その煩わしさを軽減するために簡略化されたのですが、

その背景には無縁墓地の増加が深刻化してきた事実があるのです。

年間管理費を払わずにいると

年間管理費を3年間払わずにいると、上記のようにお墓の権利は没収されて

中の遺骨は合同で埋葬されて無縁仏になり、更には

お墓の処分費用も請求されますので、注意が必要です。

無縁仏

合同で埋葬されて他の方の遺骨と混ざってしまった故人様のお遺骨は

元に戻すことが出来ません。

もちろん墓地の管理会社がこれらの一連の処分を勝手に行うことはなく、

必ず後継者の方か親族などに管理費滞納の連絡が届きますし、

お墓にも立て看板が立てられますが、

それでも管理料を支払わない場合の措置としての強制執行です。

代替わりが進む度に増える無縁仏

お墓の権利は、代が替わることにより、

更新の手続きがされないことが多く、土地や建物などの財産と違って、

気が付かないものです。ましてや何代も代替わりをすると、

お墓に埋葬されている方との縁も遠くなってしまい、いつかは

無縁仏になってしまう運命にあるのです。

例えばあなたの百年前のご先祖のお墓がどこにあるか知っていますか。

おそらく知らないか分からないことでしょう。

たった百年間の月日でもう分からなくなってしまうのです。

歴史上に名を残した一部の著名人を除いて私たちは必ず無縁仏に

なってしまうのです。

だからと言って、放っておけば無縁仏になるさ、なんて甘い考えでは

いけません、いろんな人に迷惑をかけてしまいますし、何よりも

ご先祖様が一番悲しまれます。

 

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